ビオチンによって改善効果が期待できる症状の1つに掌蹠膿庖症(しょうせきのうほうしょう)があります。掌蹠膿庖症とは、手のひらや足の裏に無数の膿庖といって膿を持つ湿疹ができることで、難治性の慢性炎症性疾患です。膿庖は爪にもできることがあり、褐色に変色・爪の変形といった症状が起こるので、爪水虫と間違われる場合もあります。掌蹠膿庖症が重度の場合、骨が変形し、激痛の関節症を起こす恐れもあります。掌蹠膿庖症は、免疫異常が起こるので高脂血症や糖尿病、甲状腺機能異常などを併発してしまうこともあります。膿庖は無菌性なので、細菌やウィルスによって掌蹠膿庖症が周りの人にうつるようなことはありません。家族内で似た体質の場合症状が出ることはありますが、掌蹠膿庖症が遺伝することはありません。肋骨や鎖骨など骨化を合併した掌蹠膿庖症性骨関節炎といったものもあり、首や肩、胸、腰などの痛みを伴う人もいます。

